【東京⇒札幌】鈍行列車の旅⑤<青葉城址>
松島から来た道と同じルートで仙台へ戻る。
その後、青葉城址へ向かうのであった。
●仙台駅前~仙台城跡南
【11:25 市営バス(動物公園循環)/所要:21分、260円】
バスって苦手。
場所によって乗り口も支払い方法も全然違うから慣れんのだ。
出来ることなら避けたかったのだが……
いかんせん青葉城址は仙台駅から遠いので、バスかタクシーくらいしかないのだ。
そうして登った山の上、まず迎えてくれたのは宮城縣護國神社。
さすが、護国神社は普通の神社とは一風異なる雰囲気を有している。
特に集団的自衛権云々が語られる昨今の情勢を踏まえ、ピリピリしている様子は感じ取れた。
神社から歩くこと1~2分、有名な伊達政宗像のお出ましである。
やはり荘厳!!
そして「仙台来たぜ☆」感がある!!
伊達政宗像は観光客で溢れているのに――
隣にひっそり佇む土井晩翠像は誰も見向きもしない……
『荒城の月』も、滝廉太郎の作曲ばかりに注目され、作詞は注目されにくいしな。
しかし、この人気の差はちょっとカワイソウ……
ある坊主が石清水八幡宮へ参拝に行ったものの、ふもとの小さな寺社を見ただけで満足して帰ってしまい、肝心の石清水八幡宮へ行きそびれてしまうという話だ。
往々にして、旅にはガイドなんていないので、「これでココの見所は一通り回ったよね?見落としていないよね?」と、いつも不安になってしまうのだ。
今日の青葉城址は大丈夫だっただろうか……
もし、あの先に“石清水八幡宮”的な大きな見所があったのに、その手前で満足して引き返していたとしたら、悔やんでも悔やみきれないだろう。
そんなヒヤヒヤを抱きつつも、青葉城址をあとにしたのであった。