【東京⇒札幌】鈍行列車の旅⑧<盛岡市内>
7月28日(月)
今日は盛岡散策からスタート!
とりあえず朝から解放されている寺社仏閣を攻めることにした。
●県庁・市役所~八幡宮前
【7:07 岩手県交通・厨川中央線(茶畑行き)/所要:6分、200円】
鳥居をくぐり、まず迎えてくださるのは明治天皇像。
そして、いざ盛岡八幡宮へ!
立派!!
超立派!!
正直、こんな壮観だとは思わなかった……油断していた。
全体の風格から細かい装飾の1つ1つに至るまで、完璧である。
宮大工ってすげぇーなぁ!!
隣の岩手護國神社もまた違った雰囲気を有しており、見物であった。
先ほどの八幡宮のように朱色などの華美な色彩こそ用いていないものの、落ち着きのある美しさに包まれていた。
神社の脇の茂みを抜けると、元内閣総理大臣の米内光政の銅像がある。
なんでも等身大なのだとか。
元々海軍出身で、終戦時の鈴木貫太郎内閣では海軍大臣を務め、海軍を終戦への道を説いたと言われている米内。
軍人の像といえば、まず重要視されるのは威厳や風格だが、この銅像はそういったものよりも温かみのある目と口角の上がった表情が目に入る。
朝早くに到着したこともあり、神社の社務所がまだ開いていなかったことから、しばし近所を散歩することにした。
さすが、歴史のある町は歩けば何がしかの発見があるもので、何の変哲もない道端に米内光政居住地跡の碑があり――
近くの大慈寺には、原敬の墓があり――
なんとも飽きない町である。
原敬の墓は著名人とは思えないほど地味であったが、それは本人の意思にもとづくものだという。
さすが、“平民宰相”と呼ばれた人物である。
本来ならば、この後に原敬記念館へ足を運ぶ予定だったが、残念なことに月曜日が休館日だったことから叶わず、このまま盛岡をあとにしたのであった。